北京冬季五輪開幕まで2週間となった1月21日、北京市は市内の幹線道路に五輪関連車両の専用レーンを設けた。
一般車が走ると、200元(約3600円)の罰金を科せられる。
市内を走る環状道路は、舞い始めた雪もあってか、夕方のラッシュアワーのかなり前から渋滞していた。
「今度の五輪は庶民には一銭の得にもならないからね。国のためにはいいことなんだろうが、2008年のムードとは違うよね」
北京で生まれ、タクシー運転手歴22年になる趙勇森(58)は、視界の悪い前方を凝視しながら、北京なまりの強い早口で話した。
新型コロナウイルスの徹底的な抑え込みを図る中国は昨年9月、早々と外国人の観客を受け入れないと表明した。
選手やメディア、大会関係者を厳しいバブルの中に閉じ込め、競技会場や宿泊施設などを高い壁や柵で囲んでいる。
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