オミクロン株「BA.2」の重症度は従来型と同程度、WHOが見解

デンマークなど一部の国で従来のオミクロン株「BA.1」から、別系統の「BA.2」への置き換わりが進んでいることを受けて、
世界保健機関(WHO)は重症度においてBA.1と変わりはなさそうだとの見解を示した。
その上で新型コロナウイルスはいまも「われわれの目前で進化を続けている」'(テドロス事務局長)として、警戒を怠らないよう呼び掛けた。

WHOは1日、多くの国でオミクロン株感染は、まだピークには達しておらず、感染対策の解除には慎重に行うべきとの認識を示した。

WHOのテドロス事務局長は「現在、BA.2を含むオミクロン株の4つの別系統を追跡している」と述べた。

WHOの新型コロナ技術責任者マリア・バンケルコフ氏はオミクロン株の別系統BA.2について、従来のBA.1と比べて「重症度に変化はなさそうだ」との見解を示した。

「繰り返しだがオミクロン株について全般的に分かっていることは、感染力が強く増殖に有利で、デルタ株に比べて重症化しにくいことだ。だが大変危険なウイルスであることに変わりはない」

デンマークなど複数の国で、オミクロン株のBA.1からBA.2への置き換わりが進んでいる。これら2つの主系統のオミクロン株は、40カ所以上の変異が確認されている。

BA.2は12月上旬に南アフリカで初めて確認された。BA.2はBA.1よりも感染力が強く、ワクチン接種済みの人にも感染しやすいことが、
デンマークで12―1月にかけて感染者のいる8500以上の世帯を対象に行った調査から明らかになった。

バンケルコフ氏は「このウイルスは流行を続け、進化し続けているということを認識してもらう必要がある」と話す。

WHOは有効な対策として、ワクチン接種とマスクの着用、社会的距離を保つことを推奨している。
https://news.yahoo.co.jp/articles/f847c1351b1d18245c3026cbbadd98d76f66df64