NTTは2日、仮想現実(VR)空間の来場者に対し、障害を抱えて外出が難しい人などがアバター(分身)で接客する取り組みを始めると発表した。自宅など離れた場所からアバターを操作できる。病気や障害がある人でも案内業務を担える。VRや拡張現実(AR)といった「XR技術」を使い、障害者の就労機会を拡大する。
NTTのXRプラットフォームである「DOOR」内で導入する。従業員はVR空間上のアバターを通じて利用者と会話しながら、端末の操作方法や展示内容を説明する。
福祉ロボット開発のオリィ研究所(東京・中央)が提供する、障害者就労支援サービスの利用者を採用する。同社は障害を抱えるなどの理由で外出が困難な人材を、企業の受付業務などをこなすロボットの操縦者として派遣している。
NTTは「障害者の活躍の場をVR空間へ拡大し、VR空間における就労機会の創出につなげる」としている。
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUC021D90S2A200C2000000/