「ワクチン反対!」 「ワクチン会場、閉鎖しろよ!」 東京都で初めて1万人を超える1万1127人の新型コロナウイルスの新規感染者が確認された翌日の1月23日。
寒空のもとに300人ほどの人が、デモに参加するため集まっていた。40〜60代とおぼしき中高年が中心で、見た目には威勢を感じない。
だが、各々が服装やプラカード等で見せる黒と紫の統一カラーは、おどろおどろしい。 「(コロナは)存在しないんだよ!」
「ただの風邪でしょそれ!」 新宿中央公園を出発したデモ隊が甲州街道に出る。 「そこのあなた、なんでマスクしてるんだよ!」 「マスクの中には毒物が練り込まれてるんですよ! いますぐ外して!」
「同調圧力に負けてんじゃねえ!」 「子供に毒物ワクチン打たせてんじゃねえよ! バカ親!」 沿道の通行人にまでマイクを向け、指を差しながら毒づく。
「間もなくワクチン(接種)会場を通ります!」 スピードダウンするデモ隊に、警察官が速やかな進行を指示する。
しかし、リーダーの女性はデモ隊先頭を手で制して、さらなる減速を指示。時折、完全に立ち止まった。警官は声を荒げ始め、リーダーはマイクを通してさらに“逆ギレ”する。 「歩いてください! (デモ申請時の)条件違反です! 条件違反!」(警官) 「条件違反って脅されましたよ、皆さん!」(デモ隊リーダー)
「警告です! 撮影開始!」(警官) 制服警官の指示で、スーツ姿の別の警官が現れ撮影を始めた。この時点で、警官とデモ隊リーダーの軽い押し合いも起こっていた。
トランプ前大統領を崇拝する日本人Qアノンたち
彼らの主張は、シュプレヒコールの合間にリーダーが入れるアジ演説としてアピールされた。それ以外、デモ隊はひたすら、「We are Q!」を連呼する。
しかも、複数の参加者が「TRUMP」と書かれた帽子をかぶり、大きな「TRUMP」のぼりもはためいている。 にわかにはデモの趣旨が飲み込みにくい。リーダーのアジ演説をよく聞いて、ようやく全貌と背景が理解できる。
「私たちはトランプ大統領から承認された世界で17億人いるQです!」 「私たちは『神真都(やまと)Q』という団体です!」
https://news.yahoo.co.jp/articles/522444c3dd63d59bb8d0833a95720fc5e75ce623