市長からパワハラ、多数回答も無記名理由に認定せず 実名証言を募る
上嶋紀雄2022年2月4日 9時09分

 神奈川県大和市の大木哲市長(73)が職員にパワーハラスメントをしたと前副市長の金子勝氏(64)から指摘された問題で、市議会は3日、調査特別委員会を開き、パワハラ被害を実名で証言してくれる人を募ることを決めた。

 特別委が昨年12月下旬に公表した管理職対象のアンケートでは、市長によるパワハラ的な言動について、回答した103人の約6割が「ある」「見聞きしたことがある」とし、19人が直接受けたと回答したが、無記名だった。実名の証言者を募ることについて委員会後、井上貢委員長は「無記名ではパワハラを認定できない」と話した。対象者の範囲や募集方法、時期などを今後詰める。

 また、大木市長と金子氏、現副市長2人を参考人として呼ぶ時期を再調整し、2月16日と3月上旬を候補に4人に依頼することも決めた。(上嶋紀雄)

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