https://gigazine.net/news/20220203-smartphone-reading/
近年では電子書籍の普及によって紙の書籍と同時に電子書籍版も発売されることが多くなりました。電子書籍は専用端末やスマートフォンさえあれば大量の蔵書を簡単に持ち運べる非常に魅力的な存在ですが、新たに昭和大学の研究チームが「スマートフォンで読書すると読解力が落ちる」という研究結果を発表しました。
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研究チームは、34人の被験者に対して「ノルウェイの森」(書籍A)と「色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年」(書籍B)を紙の書籍とスマートフォン上の電子書籍のいずれかの形式で読ませ、内容に関する複数の質問に回答させました。その結果、スマートフォンで読書した場合、紙の書籍を読んだ場合と比べて正答率が低くなることが示されました。以下のグラフは書籍A・Bをスマートフォンで読んだ際(S)と紙の書籍で読んだ際(P)の正答数を示しており、書籍A・Bどちらにおいても紙の書籍を読んだ場合の方が正答数が有意に多いことが分かります。