予兆は把握可能?刺傷事件から考える子どもの悩みへの向き合い方:朝日新聞デジタル
https://www.asahi.com/articles/ASQ244RK6Q24UTIL00F.html
1月にあった大学入学共通テストの開始直前、東京大近くの路上で受験生ら3人が刺された事件で、警視庁が高校2年の少年(17)を通行人の男性(72)に対する殺人未遂容疑で再逮捕する方針を固めた。
少年は事件直後の調べに対し、東大医学部への進学をめざして勉強していたことや、成績が伸びずに悩んでいたことを動機として挙げたという。子どもの悩みに大人はどう向き合えばよいのか。専門家に聴いた。
元中学教諭で兵庫県立大学の竹内和雄准教授(生徒指導論)は、偏った価値観を持たないようにまずは大人が導くべきだと訴える。
竹内さんは、少年が「『受験が全て』と考えていた可能性が高い」とみる。進学校で勉強一色になる子どもに見られる特徴で、スポーツや芸術など勉強以外に夢中になれることがあれば防げるという。
竹内さんは多様な価値観を「保護者が一緒に探すべきだ」と勧める。家族で一緒に買い物や食事、テレビ鑑賞をしながら会話をすることでも、多様な価値観を育むことができるという。
次に、異変を見過ごさない努力だ。
問題を起こす子どもの多くは…
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