「ほだ木」10回たたけば→シイタケ収量2倍 大分農研センターが明らかに
原木シイタケのほだ木をハンマーでたたくと収量が倍増する――。
大分県農林水産研究指導センターは、経験的に知られていたシイタケの増収方法の条件を明らかにした。
キノコ(子実体)の発生約2週間前に、ほだ木に散水して10回たたく。
県内では温暖化などの影響で冬の発生量が減少しており、センターは生産者所得の改善につなげる狙いだ。
品種「もりの春太」を使った試験では、1月下旬に打木すると1立方メートル当たりの
発生量(乾重量)は5・7キロとなり、打木なしの2・4キロから倍増した。
直径10センチ、長さ1メートル程度の発生2年目のほだ木を使用。打木前に散水を行い、
ハンマーで表裏5回計10回たたいた。木口より樹皮をたたく方が効果が大きかった。
ただ、なぜ増えるのか、メカニズムはよく分かっていないという。
技術は県内の生産者に徐々に普及が始まっている。
同センターきのこグループは「今後は、たたく強さや省力化の方法などを明らかにし、
生産者の所得向上で新規参入増加につなげたい」と展望する。
https://news.yahoo.co.jp/articles/818a626093aabf1c10480d06a86cdef18894ab2d