2月6日は声優・能登麻美子(のと・まみこ)さんの誕生日です。おめでとうございます。能登さんの声は「ウィスパーボイス」と呼ばれるささやき声に近い柔らかく滑らかな、極めて透明感が高い声質です。CLAMP原作のTVアニメ『X -エックス-』などで能登さんの演技を間近に見た音響監督の本田保則氏は、能登さんの声を「声に混濁したあれがない。天性持って生まれた、ちょっと浮世離れしたところが得な所じゃないですか」と評しています。
本田氏の評価がまさに形となったと言えるのが、能登さんを代表する役のひとつである『地獄少女』の閻魔あいでしょう。閻魔あいが誰かの恨みを買った人間に「いっぺん、死んでみる?」と言い放つ声のインパクトは強烈で、脳にしみ込んで離れないというファンの方も多いのではないでしょうか。
そんな能登さんは、高校卒業後に代々木アニメーション学院に入学しますが、当初は声優志望ではありませんでした。しかし在学中にラジオ番組のアシスタントに応募して合格。ラジオの現場で大沢事務所のマネージャーにスカウトされ研究生となり、声優としての道を歩み始めました。
2000年から本格的に声優としての活動を開始した能登さんは、デビュー直後から数多くの作品に出演し、急速に経験を積み重ねていきます。そんな能登さんが最初に大きな注目を浴びたのが、2003年のTVアニメ『成恵の世界』です。本作で初のメインヒロインとなる七瀬成恵を演じます。宇宙人と地球人のハーフであることに強いコンプレックスを持ち周囲との人付き合いを忌避していた成恵が、主人公の飯塚和人との出会いを経て変化していく過程を演じ切り、高い評価を得て飛躍のきっかけをつかみました。
また、デビューしてから間もない2001年には高橋留美子先生原作のTVアニメ『犬夜叉』で殺生丸を慕う少女、りん役を演じています。2020年から2022年にかけて放送されている続編の『半妖の夜叉姫』でも同役で出演しており、足掛け20年以上も同じ役を演じ続けられているのは、能登さんの確かな実力を示していると言えるでしょう。
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