ウクライナを挟み撃ちする格好でベラルーシに3万人を配備し、大規模演習を実施するとみられている。マゴマゴするバイデンにしびれを切らし、動き回るのがNATO首脳陣だ。
「プーチン詣で」をおのおの開始。先月末から電話会談を3回重ねるフランスのマクロン大統領は7日に訪ロし、対面の直談判に乗り出す。ドイツのショルツ首相も15日にモスクワで会談予定だ。1日に会談したハンガリーのオルバン首相は「制裁は必ず失敗する」と米国を牽制している。英国のジョンソン首相やイタリアのドラギ首相も電話会談し、対話の継続で解決策の模索で一致した。
■ハンガリーに天然ガス供給増
筑波大教授の中村逸郎氏（ロシア政治）はこう言う。
「バイデン政権の対ロ交渉は暗礁に乗り上げてしまった。それで、欧州の首脳陣らは“オレがカタをつけてやる”と言わんばかりに、それぞれの思惑含みで動いています。マクロン大統領は4月に大統領選を控えていますし、EUは輸入天然ガスの4割をロシアに頼っている。寒波が厳しい時期に欧州へ揺さぶりをかけ、譲歩を引き出すのはロシアの常套手段なのです。オルバン首相はプーチン大統領に天然ガスの供給増を要望し、快諾を得て胸をなでおろしたところ。それを知ったウクライナがハンガリーに天然ガスを回すよう求めるなど、対ロ関係は一筋縄ではいかない。事態が膠着するほどプーチン大統領に有利な流れとなり、軍事行動を起こさなくてもNATOの分裂を引き起こしています」https://news.infoseek.co.jp/article/gendainet_806783/?tpgnr=world
