「たまえは本当にいたんですが、小学生のときは眼鏡をかけてなかったし、ショートカットでした。小学校を卒業後は私立中学に進んで、さくらと別々でしたが、高校で再会したと聞いています。今は海外に住んでいるそうですよ。さくらの仲のいい友だちには、アニメにも出てくる“かよちゃん”もいました。大人になってからも、さくらとは年賀状のやり取りをしていて、さくらが売れてから仕事場にも行ったことがあったそうです」
この話では20年後の自分たちに向けてタイムカプセルを埋めるのだが、まる子は大人になって“はまじ”とお笑い芸人をやっていることを妄想する場面もある。さくらさんは漫画家となったけど……。
「僕は若いころに東京に出て、ビートたけしさんや西川のりお師匠に弟子入りをお願いしたことがありました。出待ちして頼み込んだのですが、断られてしまって(笑)」
4位にランクインした『まるちゃん お化け屋敷に行く』について。デパートのイベントで行われていた“お化け屋敷”に、父親のヒロシとまる子が遊びに行くという話。
「市内にあったデパートの催事にお化け屋敷もよく出店していましたよ。入場料は1人300円とかでね。そこにさくらも行ったんじゃないかと思います。ほかにもお墓で肝試しをするエピソードもありましたが、さくらの家の近くには確かに墓があって、そこで僕も中3のときに男友だちと肝試しをしたことがありました」
お化け屋敷といえば遊園地のイメージだけど、当時はデパートでも行っていたようだ。当初は「本当にコレが怖いと思うか?」と妖怪を指さして余裕のヒロシだったが、お化けにおびえる場面もあった。そんなヒロシの姿は本当だったかも。
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「実際にいた教師の戸川先生は、オレンジのTシャツに浅黒く、色の入ったサングラスのような眼鏡をかけていました。めちゃくちゃ怖かったので、僕は学校に行きたくなくて、不登校になったぐらい。1年で別の学校へ異動したときは、“4年生は一緒じゃないんだ。やった!”と思ったのをよく覚えています」
ランキング外ではあるけど、『先生の家に遊びに行こう』では、まる子らが戸川先生の家に遊びに行く話。最終的に“はまじ”は戸川先生の家に泊まることになり、翌日に先生と登校するシーンも描かれる。
「先生が本当に怖くて僕は学校に行ってなかったのですが、朝に戸川先生が迎えに来て、連れていかれることもありました。だから朝6時45分ぐらいに家から逃げ出していたんですよ。アニメのような優しい先生はいないんです……」
戸川先生と登校する浜崎さんを、さくらさんは見ていたのかも。
2018年に53歳という若さで他界したさくらさん。彼女が過ごした子どものころのたくさんの思い出は、今も色褪せず多くの人に愛され続けているのだ。https://news.yahoo.co.jp/articles/da4fd1fe2d883faf22c03949fe864ea58420eb1b?page=1