■バブルの中からみた北京

PCR検査、入国手続きなどを行い、ようやく荷物のピックアップへ。
と思ったらなかなか荷物が出てこない。どうやら荷物を丁寧に消毒しているらしい。

隣では待ちくたびれたイギリスのスノーボードチームの選手たちが「手持無沙汰だから」と、卓球に興じていた。

30分ほど待たされてバスに乗り、ようやくホテルへ。
港から市内に向かう道はいつも大渋滞している記憶があるが、今は厳しい交通規制が敷かれているため、
閑散としている。バスは、無人のようにみえる北京の街をひたすら進む。

北京を訪れた選手や記者を乗せたバスは規制された道路の、それも決められたルートだけを走るため、
市民の姿を目にすることはほとんどない。
なので、市内がどの程度盛り上がっているのか、市民の関心度はどのくらいなのか?
といった基本的なことも全くわからない。

もちろん、バスを降りて話を聞くこともできない。
自分は何をしに来たんだろう?
窓ガラス越しに流れていく閑散とした北京の街を眺めながら、落ち着かない気持ちになる。