米政府の分析によると、ロシア政府が2月中旬に核兵器使用を想定した軍事演習を計画していることがわかった。
英紙フィナンシャル・タイムズが報じた。ロシアがウクライナに再侵攻した場合、米欧が軍事介入しないよう警告する狙いがある。
米軍制服組トップのミリー統合参謀本部議長とヘインズ国家情報長官が3日、米下院議員らに「プーチン大統領が2月中旬に演習を開始する予定だ」と説明したという。
FTによると、ロシアは例年、戦略核弾頭などを運ぶ大陸間弾道ミサイル(ICBM)の発射実験を秋に実施する。
今回の時期の前倒しは東欧に3000人規模を派兵する米国などに対抗し、軍事力を誇示する思惑が透ける。ロシアは米国の増派方針に「破壊的な措置」(グルシコ外務次官)などと反発していた。
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGN054OC0V00C22A2000000/