河井夫妻による大規模買収事件です。検察審査会で「起訴相当」と議決された被買収議員で2人目の議員辞職です。辞職ドミノも想定されます。
4日、辞職願を提出した広島市議会の沖宗正明市議は、会見を開きました。
「一番大きかったのは検察審査会の議決。『起訴相当』と出た時点で辞職を考えた。きのう、地検での再聴取が終わったことを機会に、けじめとして、きょう、辞職願を出した。わたしの行動によって有権者の政治不信を助長させたのは間違いない。深くおわびする。」(50万円受け取り 「起訴相当」と議決 広島市議会 沖宗正明議員)
7期27年務めた沖宗市議…。「今後、検察からどういう処分が下ろうが全て受け入れる。政界から引退し、今後、一切、関わりを持たない」と話しました。
検察審査会は先月、受け取った金額や現金を返した時期、辞職したかどうかなどを考慮し、被買収100人のうち、▽35人を「起訴相当」、▽46人を「不起訴不当」と議決。この81人について、検察が再捜査しています。
広島市議会の被買収議員は13人で、全員が「起訴相当」と議決されていますが、広島市議の議員辞職は初めてです。検察審査会議決後の議員辞職は、呉市議会の土井正純市議に続く2人目で、今後、「辞職ドミノ」が起きることも想定されます。
自民党広島県連の会長代理でもある県議会の中本議長は…。
「県連所属の議員もたくさんいるが、本人が近い将来、必ず何らかの回答を出すと思う。」(自民党広島県連 中本隆志会長代理)
一方、検察の再捜査で、あらためて明確に買収を否定したという議員も…。
「買収に加担したつもりはなく、政党問わず、多くの政治家がやっている。認められている議員同士のお金のやり取りだと(裁判で)証言した。」(30万円受け取り 「起訴相当」と議決 佐藤一直県議)
「検察の再捜査は続いていますが、現職2人が辞職したことで、『起訴相当』とされたほかの現職議員24人が進退を含め、今後、どういう判断をするかにも注目が集まります。」(寺岡俊記者)
検察審査会は、議決で「河井夫妻のみを処罰して受領者を全く処罰しないのは、現金受領が重大な違法行為であることを見失わせる恐れがある」と結論づけています。
『起訴相当』と議決された人たちは、検察が再捜査の結果、不起訴としても、あらためて検察審査会が「起訴すべき」とした場合、強制起訴されます。
https://news.yahoo.co.jp/articles/66ceebbfbc98ccf91651b4630932aec7e2424b10