博多大吉 富田さん?
ブルボン小林 そう。今度は本当にバッタンと倒れちゃったんですよ。
赤江珠緒 エェ・・・。
ブルボン小林 それで救急車、呼びますよね。で、段々シーンと、気持ちが全員シーンとしてくる、呼びかけても全然起きないし。それでまず、みんなそういう経験に豊富じゃないじゃないですか。
赤江珠緒 そうですね。
博多大吉 めったにないですよ、そんなんは。
ブルボン小林 僕も「AEDが要るのかな」みたいなことを一瞬思って、Googleマップで探そうと・・・でも僕、ゲスト講師で初めて行った場所だったから、どこに交番があるとかわかんないし、なんか「大袈裟過ぎるかな」とかもつい思っちゃって・・・それも間違ってたって後で思うんだけど、その時はマゴマゴしている内に救急車がなかなか来ない。それで倒れ方がちょっと苦しそうな姿勢だったから楽な姿勢にした方がいい。で、その掘りゴタツ式の壁際の椅子はちょっと狭くて、楽な姿勢が取らせにくいから、いっそ掘りゴタツの床に下ろそう、と。床の方が広かったのね。それで床に降ろしたんですよ。で、「心臓マッサージをしよう」と。
博多大吉 エェ・・・。
ブルボン小林 「ゲンロン」の社長の東さんが「心臓マッサージをしよう」って言ったんだけど、掘りゴタツの中に下ろしたせいで今度は心臓マッサージをする人が・・・。
博多大吉 入れない?
ブルボン小林 入れない。そうなったの。そしたら、東さんが「テーブルの脚、折ろう」って言って、テーブル四つ脚じゃなくて、ここのテーブルと同じで、真ん中に太い柱が2本あるような、それをみんなの力でテーブル、バキッと折って、空間を作って、それで東さんとか何人かそばにいた人がもう素人なりに服をバッと破ってマッサージして。僕はもう「富田さん!」と呼びかける、大勢で。「富田さん!富田さん!」って、とにかく呼びかけるぐらいしかできることない。それでもなかなか来なくて、もうその時には誰も言葉にしないけど、「これは・・・もしかして・・・」っていう、でも言えないじゃない?
赤江珠緒 想像してしまいますよね。
ブルボン小林 そうそうそう。卒業制作も最後のお披露目の受賞者受賞とかもあってね、若者が多いんだけども、でも死んだとも限らない中、救急隊員が来て電気ショックをそこで初めてやるんだけど、ダメで、でも搬送されたら帰るしかないじゃないですか。だから・・・じゃあ・・・「とにかく帰りましょう」となった後、始発に、新人賞みたいな表彰された生徒と朝のホームで、かける言葉もないし、「きっと大丈夫だよ」とか、言うしかないですよね。
赤江珠緒 ・・・うん。
ブルボン小林 それが1週間後に蘇生した。
博多大吉 1週間後?
ブルボン小林 はい。
博多大吉 それまで、だから意識不明というか?
ブルボン小林 3月23日にメールで「教えてください。教えてください。」って言って、意識が戻って、奇跡だと。48分間心臓停止してたんだって。
http://vgplus.blog.jp/archives/25312573.html