新庄市の元職員が市民から徴収した下水道工事の負担金を着服していた問題で市はきょう、会見を開いて陳謝する一方、刑事告訴する考えを示しました。
(新庄市・山尾順紀市長)
「公金を取り扱うにあたり決してあってはならない行為。深くお詫び申し上げます。誠に申し訳ありませんでした」
公金を着服したのは、預金口座の不正開設でおととい詐欺の疑いで逮捕された新庄市都市整備課の元職員、伊藤悠容疑者26歳です。
市によりますと伊藤容疑者は去年3月までの3年間は上下水道課に勤務していて、下水道整備によって利益を受ける住民に納付してもらう2017年度から19年度分の「受益者負担金」を着服しました。
先月までに複数の住民から「すでに支払ったのに督促の通知が届いた」などの問い合わせが市に寄せられ発覚しました。着服額は15世帯分で82万5600円に上っています。
(新庄市上下水道課・矢作宏幸課長)
「窓口で現金を受領した伊藤容疑者に納入済み通知書を破棄され確認しようがなかった」
詐欺容疑での逮捕前、伊藤容疑者は市の聞き取りに対し着服を認め、「借金の返済や生活費に充てた」などと話していたということです。
伊藤容疑者は市民課に勤務していた当時にも職員で積み立てていた「親睦会費」40万円以上を着服して減給処分を受けていたほか、その後も職員の机の引き出しなどから金品を盗む行為を繰り返していたということです。
市はおととい、伊藤容疑者を懲戒免職処分にする一方、近く、業務上横領の疑いで刑事告訴する方針です。
https://news.yahoo.co.jp/articles/cc0a73f0422a780af9636eeca6056940c5c34cd8
他人に譲り渡す目的で、金融機関で預金通帳とキャシュカードの交付を受けたとして、自称地方公務員が逮捕されました。
逮捕されたのは、南陽市宮内の自称地方公務員の男、伊藤悠容疑者(26)です。
警察によりますと、去年9月10日、新庄市内の金融機関で、当初から他人に譲り渡す目的で自分名義の預金通帳とキャッシュカードの交付を受けたとして、詐欺の疑いが持たれています。
調べに対し、容疑を認め「キャッシュカードをヤミ金業者に渡した」などと供述しているということです。
伊藤容疑者の口座にはヤミ金への返済とみられる複数人からの振り込みが確認されているということで、警察は金の流れなどについてもさらに調べています。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/yamagata/20220205/6020012903.html