東北道多重事故 事故起こした運転手10人を書類送検
02月09日 19時14分

去年1月、大崎市の東北自動車道で、1人が死亡、24人がけがをした多重事故で、警察は、雪で見通しが利かない「ホワイトアウト」の状態だったのに、速度を十分に落とすなどの注意を怠ったとして、事故を起こした運転手あわせて10人を過失運転致死傷などの疑いで書類送検しました。

去年1月、大崎市古川の東北自動車道の下り線でトラックや乗用車など61台が絡む多重事故が発生し、岩手県一関市の65歳の男性が死亡したほか、24人が重軽傷を負いました。
事故当時、現場付近は風で巻き上げられた雪で見通しが利かない、いわゆる「ホワイトアウト」の状態で、現場では一時、事故車両を含む141台が動けなくなりました。

当時は時速50キロの速度規制が行われていましたが、警察は、速度を十分に落とすなどの注意を怠ったとして、9日、運転手2人を過失運転致死傷の疑いで、また、8人を過失運転傷害などの疑いで、仙台地方検察庁に書類送検しました。
この事故では、このほか、軽傷を負わせた運転手5人が、去年5月に過失運転傷害の疑いで書類送検されましたが、不起訴処分となっています。

事故のあと、現場付近では吹雪の流入を防ぐ柵を高くするなどの対策がとられていて、警察は、吹雪の際は視界の範囲内で止まれる程度の速度で走行することや、危険だと感じたらサービスエリアに避難することなどを呼びかけています。

https://www3.nhk.or.jp/tohoku-news/20220209/6000018055.html