「時間細胞」だ。
約10年前、一定の時間が経つと
反応する神経細胞群があると分かった。

時間細胞は1秒、2秒といった
絶対的な時間経過に反応するのではなく、
時間全体の10分の1が経過、
半分の時間が経過、
といった相対的な時間経過に反応していることが判明したのだ。

不明だった時間細胞の働き方が明らかになっただけにとどまらない。
共通の性質を持っていることが判明したことも重要な点だ。
先行する場所細胞の研究によると、
脳内では空間を認識する際の基礎となる「空間マップ」が形成され、
相対的な位置を認識していることが分かっている。
今回の研究結果を受け、
メカニズムに共通点がある時間の認識においても、
基礎となる「時間マップ」や、さらには
時間と空間の情報を統合した「時空間マップ」
が存在するという仮説が立てられるようになった。

時間細胞
https://i.imgur.com/DMGozko.jpg

理研
https://www.riken.jp/pr/closeup/2021/20210412_1/index.html