月340時間残業させた製菓業者を送検 伊丹労基署

 兵庫・伊丹労働基準監督署は、労働者11人を時間外労働の上限規制を超えて働かせた製菓業者を神戸地検に書類送検した。時間外労働は最長の者で、1カ月341時間58分に上っている。

 送検したのは、潟pティシエエスコヤマ(兵庫県三田市)と同社の製造部長および経営サポート本部次長の計1社2人。労働基準法第32条(労働時間)、第36条(時間外および休日の労働)違反の疑いがあるとしている。

 同社は令和3年1月16日〜2月15日、製造一課の労働者ら11人に月100時間以上の時間外労働を行わせた。時間外労働は深夜までおよび、休日もほとんど取得させていない。36協定は、1日3時間、月45時間、1年360時間で締結し、年6回まで適用できる特別条項は1日6時間、月90時間、1年700時間で定めていた。

 同社はホームページ上で、同労基署から昨年1月に是正勧告を受けたことを公表している。同年12月には、是正完了報告を行ったとしていた。

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