パチンコ店などの顧客から回収した売上金約2900万円を着服したとして、業務上横領容疑で逮捕された警備大手ALSOK(東京)元社員吉田拓哉容疑者(34)が、
2020年3月以降に計数億円を着服した疑いがあることが10日、関係者への取材で分かった。

愛知県警は、吉田容疑者がギャンブルなどの遊興費に充てていたとみて、被害の全容を調べている。

県警などによると、吉田容疑者は名古屋市西区にあるALSOKの支社で、現金輸送を委託されたパチンコ店やスーパーから預かった売上金を管理する部署の責任者だった。

ALSOKは預かった売上金を自社で一時保管しており、吉田容疑者はこの現金を着服したとみられる。

一方、顧客には回収後に同額が振り込まれる仕組みで、被害は確認されていない。

吉田容疑者は21年1月に約2900万円を着服したとして、9日に逮捕された。着服発覚後に解雇されている。