「治験一本で生活をしている、“プロ治験プレイヤー”だ」「抗がん剤もやったし、心臓病の薬もやった。あとは尿酸値を下げる薬、アルツハイマーの薬。てんかんの薬も」。
そう話すのは、山田剛士さん(仮名・20代後半)だ。6年前から医薬品の被験者に対して支払われる「謝礼」だけで生計を立てている。

山田さんの元には、協力費32万円の治験、アメリカで行われる、34泊で120万円以上の治験など、登録済の企業から次々と案内のメールが届く。
これまでアメリカのほか、イギリス、フィリピン、韓国での治験にも参加した。山田さんは「ついでに旅行できるのもメリットだ」と話し、
5000ウォン札の束を手に、「17泊の入院が終わったら、はい、これって60万円ポン!。本当、ニヤけますよね、これ」。

 治験を終えてから次の治験を行うまでには、「休薬期間」もある。それでも山田さんは「3〜4カ月間は次の治験に参加できない。
でもそれは日本のルールであって、例えばアメリカなら、基本的に1カ月経てば、合法的に受けまくることができる」と言及した。

 今の暮らしについて、「一度甘い蜜を吸ってしまうと、ボーっとしているだけでお金がもらえるので、続けてしまう」と話す山田さん。
被験者になるためには、健康であることが必要だと指摘、「選抜されるためには基準値に達していないといけない。
だから日々の運動であったり食事であったり、そういったものはメチャメチャ節制している」とも話した。

https://times.abema.tv/articles/-/8645895