■2019年3月 人間の体シリーズ1 頭 髪の毛 – 京都ハリストス正教会
https://kyoto-orthodox.or.jp/2019-03fathers-sermon/
(前略
ある聖人は言いました。
「ふさふさの髪の毛、もわもわのヒゲには、神の力が宿っている」と。
(中略
それではわたしのように、頭のてっぺんが薄くなり、まあるくきれいにハゲ始めた人間を昔の信仰者は何と言ったでしょうか。
「神様が近づいた」「天国が近づいた」
じつは昔の信仰者は、頭の髪の毛を作物に、頭を畑・耕作地になぞらえています。頭に種を蒔き、知恵を育て、豊かな人間性を養おうとしているとき、若さゆえの黒いもさもさの髪の毛やヒゲばかりでなく、高齢にいたっての白髪や頭髪の薄くなっていくことさえも、神様からの恵み、萬稔豊作、実りを象徴すると感じたのです。髪の毛は信仰者の「栄冠」でもありました。
(後略