人気の英単語当てゲーム「Wordle」、高齢女性の窮地救うきっかけに
【2月12日 AFP】大人気の英単語当てゲーム「Wordle(ワードル)」の得点を娘とシェアするという日課が、米シカゴ在住のデニース・ホールト(Denyse Holt)さん(80)を窮地から救った。
ホールトさんは5日夜、自宅に一人きりでいたところ、侵入してきたジェームズ・H・デービス3世(James H Davis III)容疑者(32)にはさみを突き付けられた。
容疑者は、全裸で窓ガラスを割って侵入したため、体のあちこちを負傷し血まみれだった。警察は、容疑者に精神疾患があるとみている。
ホールトさんは、決して危害は加えないと約束されたにもかかわらず地下室に閉じ込められたと証言。体を温め、落ち着きを保つためにストレッチや深呼吸をしたが、「助かるとは思わなかった」と米CBSテレビに語っている。
ワシントン州シアトル(Seattle)に住む長女は6日、毎日必ずワードルの得点を知らせてくるホールトさんから連絡がないため、「嫌な予感」がし何かあったのではないかと考えた。
ワードルは、1日1問出題され、お題となっている6文字の英単語を6回以内に当てるゲーム。昨年に一般公開されて以来、大勢にプレーされている。
メッセージでの呼び掛けにも返事がないため、長女がシカゴ警察に通報。警察がホールトさんの安否確認のため自宅を訪問し、監禁が判明した。
容疑者は警察の説得に応じず、こう着状態が数時間続いたが、最終的に警察の特殊部隊がスタンガンを使って容疑者の身柄を拘束し、ホールトさんを救出した。
容疑者には、凶器を持った住居侵入、加重誘拐など複数の疑いが掛けられている。
ホールトさんはショックを受けているが、けがはない。「こんなことが起こるなんて夢にも思わなかった」と語り、「私はとても運が良かった」と続けた。(c)AFP
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