アフガンの凍結資産の半分、35億ドルを人道支援活用へ 米大統領令
ワシントン=高野遼
2022/2/13 14:00
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米国のバイデン大統領は11日、アフガニスタン中央銀行の準備金として米国内で凍結されていた70億ドル(約8100億円)の資産のうち、半分をアフガニスタンでの人道支援に使うための大統領令に署名した。宙に浮いていた資産をイスラム主義組織タリバンに渡さず、人道危機への対応に生かす狙いがある。
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アフガン中央銀行が国外に持っていた総額90億ドル(約1兆円)の資産の大半は米国内にあり、昨年8月の政権崩壊後は凍結されていた。米政府はタリバンが求める凍結解除を拒む一方、資金の活用法を模索してきた。
大統領令を受けて政府は今後、裁判所の許可を経たうえで、35億ドル(約4千億円)を新設する信託基金に移し、アフガニスタンでの人道支援に回したい考えだ。この手続きには数カ月がかかる見通しという。
https://www.asahi.com/sp/articles/ASQ2D5VHVQ2DUHBI01P.html