葬儀会社から賄賂をもらったとして、受託収賄の罪に問われている神奈川県警の元警察官の裁判が横浜地方裁判所で始まり、元警察官は起訴された内容を認めたうえで「神奈川県警では、どこの警察署でも葬儀会社から金券をもらっていた」などと証言しました。

大和警察署の警部補だった加藤聖被告(48)は葬儀会社から、警察が取り扱った死者の遺族を優先的に紹介してほしいと依頼を受けた見返りに、現金や金券など、およそ200万円分を受け取ったとして、受託収賄の罪に問われています。

15日に横浜地裁で初公判が開かれ、加藤被告は起訴された内容について「間違いありません」と述べました。

このあと被告人質問が行われ、被告は「自分が知るかぎり、神奈川県警の警察署では、すべて葬儀会社からビール券をもらっていた。もらった現金のうち、30万円ほどは自分の部下に渡した」などと証言しました。

そのうえで「これまで上司にこうしたことをやめるよう言うことができず、県民を裏切ることになってしまい反省している」と述べました。

これに対し、検察は「警察の信頼を大きく損ねた犯行だ」などと述べ、懲役2年6か月を求刑しました。

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20220215/k10013484691000.html