英国のロンドン警視庁は16日、チャールズ皇太子(73)の慈善財団がサウジアラビアの富豪からの寄付の見返りに勲章授与などの便宜を図ったとして、叙勲の悪用を防止する法律に違反した疑いで捜査を始めたと発表した。王室は皇太子の疑惑への関与を一貫して否定しているが、王室や皇太子のイメージダウンにつながるのは必至だ。

皇太子はエリザベス女王(95)の長男。今回の疑惑は英メディアの報道で発覚した。警視庁は声明で、財団とも連絡を取っていることを明らかにした。現時点で、この件での逮捕者は出ていないとしている。

サンデー・タイムズ紙などによると、財団幹部だった皇太子の元従者がサウジの富豪に対し、勲章の授与や英市民権の取得に向けて便宜を図ると持ちかけて寄付を要請したとされる。

富豪は財団側に約150万ポンド(約2億3千万円)を提供し、2016年に皇太子から名誉勲章を授与された。市民権を取得したかどうかは不明。寄付金は、皇太子の邸宅の修復事業などに充てられたとみられている。(共同)

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