警察官友の会トップ
 そんな藤木氏は2019年、政府与党との全面対決を宣言し、野党支援に舵を切る。きっかけは与党が進めるカジノ構想だった。藤木氏は「博打は許さない」と主張して、「反権力」へと転身したのである。

 昨年の横浜市長選では野党統一候補をサポートして勝利に導き、その後の衆院選でも神奈川2区で菅氏と敵対する野党統一候補の応援を買って出た。

 その決起集会では、「私は昔、共産党員だった。優秀な党員だった。本当だったら共産党の委員長ですよ」「野党は偉い。統一を組んだ。共産党は一番偉い。野党が統一したら、腐った自民党なんか倒せる。私は神奈川県の自民党第1号で、今でも自民党員だから言う」などと訴えたのだった。

 これに反応したのが、他ならぬ神奈川県警だった。

「藤木さんは地元の顔ですから、歴代の県警トップが着任時には必ず挨拶に出向くことになっています。それに加えて、藤木さんは警察官への支援活動を展開する『神奈川県警察官友の会』の会長をずいぶん長く務めていることもあって、県警は物心両面でサポートをしてもらっているんです。コロナ禍では消毒液やマスクなど、友の会から色々ともらっていましたね」

https://news.yahoo.co.jp/articles/b3aacaeee7e035e1c80b692adc0fc1fb5031ff55