韓国から輸入の睡眠導入剤原薬 国内製造と偽り販売か 3人逮捕

韓国から輸入した睡眠導入剤の原薬を国内で製造されたものと偽り、製薬会社に5000万円余りで販売したとして、医薬品販売会社の元役員ら3人が逮捕されました。この原薬を使った睡眠導入剤は一時、少なくとも6000万錠が流通しましたが、製薬会社が去年、自主回収していたということで、警視庁が詳しいいきさつを調べています。
逮捕されたのは東京 千代田区の医薬品販売会社「ライフ・エヌ・ピー」の元副社長、舩木肇容疑者(51)ら3人です。

警視庁によりますと3年前、韓国から輸入した睡眠導入剤の原薬38点を国内で製造されたものと偽り、製薬会社に5000万円余りで販売したとして、医薬品医療機器法違反の疑いが持たれています。

この原薬を使って睡眠導入剤「トリアゾラム」が製造され、一時、少なくとも6000万錠が全国の調剤薬局などで流通しましたが、原薬の製造元として社名を勝手に使われた会社が、行政機関に通報して被害が発覚し、去年、製薬会社が自主回収していたということです。

原薬の成分自体に問題はないとみられ、健康被害は確認されていないということです。

警視庁は3人が製薬会社に合わせておよそ1億円分の原薬を販売したとみて、詳しいいきさつを調べています。

3人の認否については明らかにしていません。

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