格闘ゲーム『鉄拳』の女性プロゲーマー、たぬかな。彼女は、国際大会で上位の成績を残してきたが、
ゲームセンターに通い始めた中学時代から現在に至るまで、女性蔑視、誹謗中傷を受け続けてきた。

 eスポーツにおいて、その問題は根深い。eスポーツがリアルスポーツと決定的に違うのは、オンラインでも試合を行なえる点だ。
オンラインのよさはプレーヤーとファンの距離感が圧倒的に近いことだ。ゲーム配信をする場合は、リアルタイムにコメントを書き込めるし、
それに対してプレーヤーが即座に返答することも可能だ。さらに同じ大会に出場することもあり、プロゲーマーとファンが対戦することもありえる。

 しかし、その利点を利用して、女性蔑視的なコメントを書き込む人たちも一定数いる。

「一番困るのは、『無敵の人』ですね。自ら『僕は社会的地位はないし、無職だし、お金もない。訴訟をされても痛くもかゆくもないです』と言って開き直る人です。
失うものがないから、誹謗中傷が止まらない。過去には不倫疑惑を書かれたことがあり、
それを私の契約メーカーに何度も送りつけた人がいました。そのときは法的措置も考えて、警告文を出したんですが、『むしろ僕が攻撃されて傷ついたので、訴えます』と返される始末でした」


https://sportiva.shueisha.co.jp/clm/othersports/e_sports/2021/06/24/post_8/index.php