林:好きな俳優さんとかはいるんですか。

浅田:映画とかドラマも昔からそんなに見ないので、ちょっとわからないです。

林:そうなんだ。今、雑誌にお料理の連載をしてるんですよね。プロの方に教えてもらいながら。

浅田:はい。実はこの取材の前、ちょうどチョコレートケーキを作り終えたところなので、持ってきました。よかったら召し上がってください。(カップに入ったチョコレートケーキを手渡す)。先生に教わりながら作ったので、味は大丈夫だと思います(笑)。

林:まあ、ありがとうございます! 真央ちゃんの手作りケーキなんてうれしい! お料理のほかに楽しみというと、どんなことですか。

浅田:うーん、あとは塗り絵をしたり刺繍したり……。

林:ちょっと、刺繍なんてあまりにもイメージにピッタリすぎる(笑)。真央ちゃん、30歳になったんですよね。いずれは結婚とか考えてます?

浅田:それは私の夢ですね。子どもが好きなので、子どもが欲しいなと思ってます。

林:でも、うちで刺繍とか塗り絵だけしてたら、男の人と知り合えないですよ。

浅田:そうなんです。それは姉にも言われていて、「自分から出ていかないと出会うきっかけがないわよ」って。まだフィギュアスケートをやってるので、毎朝、リンクに行って練習して、帰ってきて刺繍とか塗り絵して、家でトレーニングしたりという日々なので、ほんとに出会う機会がないんです。お買い物も一人で行くし、趣味でタップダンスもやってますけど、それも一人で行くし……。

林:ファンレターの中に「お付き合いしてください」とかいうのがあるでしょう。

浅田:(うれしそうに)それが、30歳になってから、インスタグラムのダイレクトメッセージに「きちんと付き合ってください」とか「結婚してください」というメッセージが急に増えたんです。なので、いよいよ私も本格的に活動し始めないといけないんだなと思ってるところなんです(笑)。

林:まあ。真央ちゃんと結婚したい人なんて、いっぱいいると思いますよ。どんな人がいいかなあ。身元がきちんとした人で、できれば高収入の人がいいですね(笑)。国民的アイドルだから、変な人とは結婚できないですもんね。

浅田:いやあ難しいですね、恋愛とか結婚って。最近すごくそう思います。林真理子先生はお見合いをされたという話をお聞きしましたけど、それはどういう……。

林:母の親友のおばさんが紹介してくれたんです。昔からのやや高級住宅地に住んでる人で「近所でも評判のハンサムよ」と言われて。会ったらそんなでもなかったけど(笑)。

浅田:へぇ〜、そうなんですか。最初にお会いしたときは、何か感じるものなんですか。

林:感じは悪くなかったし、お見合いってイエスかノーかはっきり意思表示しなきゃいけないので、けっこう猛スピードで、5回ぐらい会って決まりました。

浅田:へぇ〜、すごい! お見合いだったらそういうこともあるということですね。

林:そうですね。男性とはあんまりお付き合いしたことないですか。

浅田:数えるぐらいしかないです。

林:お姉ちゃんは誰か紹介してくれないんですか。

浅田:姉は自分のことで精いっぱいなので(笑)。それに私は、運命的な出会いを求めてるんですけど……。

林:わかります、その気持ち。たまたま隣の席に座った人とか。

浅田:物を落としたら拾ってくれたとか、エレベーターで2回ぐらい偶然一緒になったとか(笑)。

林:「またこんなところで会っちゃうなんて」って。

浅田:そういう運命的な出会いを求めてるんです。そんな出会いだったら、神様が結びつけたんだから大丈夫、みたいな安心感があると思うんです。

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