血中「鉛濃度」低いと男児の出生減 東北大と国立環境研調査
2/18(金) 6:00

 妊婦の血液中の鉛濃度が高くなると男児の出生割合が大きくなるとの研究結果を、東北大と国立環境研究所の共同調査グループがまとめた。国内では1960年代後半以降、男児の出生割合が低下傾向にあり、調査グループは「有鉛ガソリン規制の進展などによる大気中の鉛濃度の減少が関連している可能性がある」とみている。

■ガソリン規制の進展と関連か

 子どもの健康に関する環境省の全国調査(エコチル調査)に参加した親子約8万5000組を対象に、母親の妊娠中期と末期に血液中の鉛濃度を測定し、生まれた子どもの男女比との関連を解析した。

 生まれた子どものうち男児の割合は51・2%で、鉛濃度の中央値は血液1グラム当たり5・85ナノグラム(ナノは10億分の1)だった。これを5段階の濃度にそれぞれ置き換えて解析した結果、男児の割合は濃度が最低の場合に48・3%、最高の場合は53・4%となった。

※略※
https://news.yahoo.co.jp/articles/e9e2fd39bf14fddb6d381ed7b1253f99a9ccee79