高野連が“飛びにくい”金属バット導入へ 投手の事故防止と投打バランスの見直し

 日本高野連は18日、大阪市内で理事会を開催し、継続試合の採用と、新基準の金属バットを導入することなどを決定した。
金属バットの新基準の目的は、投手の受傷事故防止と、投打のバランスを見直すこと。
米国では、より木製バットに近い基準のBBCORルールとなっており、日本でも新基準が制定されることになった。
今回、制定された新基準は24年シーズンイン(第96回センバツ、都道府県春季大会)から適用される。

 新基準は、バットの最大直径が現在から3ミリ細くなる64ミリ。本体は、単層管(単層構造)であること。
打球部の肉厚は、現行から1ミリ厚くなり4ミリ以上となる。重量は900グラム以上で変更はない。

 新基準では、打球の平均速度が96・3%、初速は96・4%となり、約3・6%の減少となる。
打球の飛距離については、屋外であれば風などの影響も受けるため一概に言えないという。
しかし、日本の現行基準のバットと米国のBBCORのバットでは最大5〜6メートルの差があり、
新基準ではBBCORと同等、もしくは、より反発性能が抑制されている。
そのため、より“飛びにくい”バットと言える。宝馨会長(64)は
「今後も選手の健康や安全を考えながら、高校野球をよりよいものにしていくように努力を重ねていきたい」とコメントした。

https://www.nikkansports.com/baseball/highschool/news/202202180000923.html