「ヤップ」「ウォー」試合中の掛け声にはどんな意味があるの?〈北京五輪カーリング ここがポイント〉
https://www.yomiuri.co.jp/olympic/2022/20220203-OYT1T50128/

 ハウス側から声を出しているのは、「司令塔」のスキップだ。主に簡潔な英語で、氷上をブラシでスイープ(英語で「掃く」の意味)する選手に指示を出す。

 よく耳にする「イエス」や「ヤップ」は「掃け」の意味。より強くこする場合は「ハード」や「ハリー」、軽く掃く場合は「クリーン」、やめる時は「ウォー」などと言う。

 試合中に選手が叫ぶ数字が聞こえる。ドローショットの時には、ストーン(石)が有効なエリアを10分割した数字が聞こえる。(図参照)ホッグラインからバックラインまでに1〜10の数字を割り振り、ハウス中心が7となる。選手が「6」と叫んだら、ハウス中心の少し手前ということになり、石のスピードを参考に「この場所に石を置きたい」「この場所に石が止まりそうだ」ということを連絡し合う。

カーリングの試合場
 また、10より大きな数字も飛び交っているが、これはホッグライン間を石が通過する時の秒数で、選手たちがストップウォッチを使って計っている。この情報を元に、石のスピードや滑り具合、曲がり方の判断をする。

 カーリングが盛んな国の試合では会場の声援も大きく、声が通りにくいこともある。「英語でなくても構わない」ため、母国語を使うチームもある。