まったく笑いも泣きもできず、血も騒がず肉も固まってしまったのは「ドライブ・マイ・カー」という賞騒ぎの邦画だ。アカデミー候補になったというが、ちょっと待ってくれ。オレには散々だった。
ただ陰気な恨めしい顔した男や女に3時間もつき合わされて、何の感情も湧き起こらずじまいで不可解でならなかったのはオレだけか。
原作が村上春樹、チェーホフの演劇ネタ、幼子を亡くした妻や不幸な女、アジア人、障がい者、皆が何かに悩んでるという項目を並べたら海外の映画人に受けるというのだけは分かったが。
楽しくも何ともない「悩みの相談室」みたいな映画研究会モノは苦笑いもできなかった。映画は一場面でも笑ってもらってナンボだろが。

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