社説:鉄道運賃見直し 利用者の理解得た上で

鉄道の運賃は、国が上限額を認可し、その範囲内であれば割引を含めて自由に設定できる。

1997年に導入されたこの制度について、国土交通省が見直す方針を明らかにした。

今週の交通政策審議会小委員会で、夏までには一定の方向性を示すことを確認した。

相次ぐ災害や、列車内で起きる事件への備え、バリアフリー化など施設の更新にかかる費用を、反映しやすい新たな制度を想定しているという。

安全対策を万全なものにしたいのなら、検討を進めるのは当然のことである。

とはいえ、これらの費用を捻出するには、運賃の値上げが避けられないだろう。議論の行方を、注視しておきたい。

https://news.yahoo.co.jp/articles/fcbe2cfe34fa6aceac60101880ce37f91800e6cd