ウクライナ大統領、早急な対ロ制裁を要求 各国首脳も同調 安保会議

 緊迫するウクライナ情勢は、世界各国の首脳や閣僚らが集う安全保障会議でも議論の中心になった。ロシア軍の侵攻の危機に脅かされるウクライナへの連帯とロシアへの批判が会場を席巻。ロシアの論理に理解をみせる中国の行動を警戒する声も出た。

ウクライナ危機、日本が抱える「三つの懸念」 編集委員・佐藤武嗣
 「砲撃を受けたり、国の一部が占領されたりした後では、(ロシアへの)制裁は必要ない」。ウクライナのゼレンスキー大統領は19日、すぐにでも対ロ制裁が必要だと主張した。ドイツ南部で3日にわたって開かれた第58回「ミュンヘン安全保障会議」での発言だ。

 ゼレンスキー氏は各国からの継続的な経済的、軍事的な支援を願いつつ、「私たちは何年も緊張状態におり、パニックになる必要はない」と冷静さもみせた。

 ウクライナ東部での親ロシア派の「挑発行為」にも「大人の対応をしなければならない」とし、「ロシアの大統領が何を望んでいるのかわからない。だからこそ、会って話したい」と語った。

https://www.asahi.com/articles/ASQ2N36SSQ2NUHBI008.html