北京五輪フィギュアスケート男子日本代表の羽生結弦(27=ANA)が、20日に行われるエキシビションの公式練習後に
スタッフの整氷作業に飛び入り参加。懸命に手伝う姿を、中国メディアが「心温まる光景だ」と称賛している。

 エキシビションに向けて19日に公式練習が行われ、羽生は入念にリハーサルを行った。
練習が終わり会場を後にすると思いきや、まさかの行動に出て現地メディアを驚かせた。

 中国メディア「818体育」は「リハーサル後に、羽生が率先してスタッフとともに氷を修復してくれたのはとても心温まるものだった」と報道。
スタッフやボランティアとともに一生懸命、製氷作業を行う姿を写真付きで詳細に特集した。

「羽生さんは会場から立ち去らず、まずはスケートリンクをなでてから、氷を入れるスタッフにとても温かく感謝し、みんなで氷を入れる道具を手に取った。
アイスリンクに立つと、氷に傷がついた場所を確認した。傷の状況を見つけると、氷の表面をとても真面目に修復した。羽生はバケツに行っては氷を数枚取り、
リンクの穴に詰める。プロのスタッフのように、本格的に働いていた」。整氷スタッフも顔負けの熱心さでリンクの修復作業にあたった。

 羽生の神整氷≠ェ終わると自然とスタッフとともに輪ができる。
「氷の補充作業が終わった後、ボランティアが羽生に集合写真をお願いして、羽生はすぐに同意してくれた。こうした場面が、
とても心温まるものだった!」と同メディア。羽生の驚くべき気づかいが五輪精神を体現するものとして大きな称賛を浴びている。

 3連覇こそならなかったが、最後の最後まで北京五輪の主役はやはり羽生のようだ。

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