■ JIS認証機関が無資格・手抜き審査 英大手の日本支店
野口陽 2018年7月23日 5時48分

 工業製品の品質やその管理体制の基準を定める国家規格「JIS」や
国際規格「ISO」の認証機関が、不十分な審査で企業に認証を与える
不正をしていたことがわかった。大手素材メーカーなどの品質不正が相次ぐなか、
企業の品質管理をチェックする認証機関の不正も明らかになったことで、
国際的に高い評価を得てきた日本の製造業に対する信頼を一段と損なう
おそれがある。

 不正な審査をしていたのは、世界75カ国以上で規格の認証を手がける
英国の大手機関「ロイド レジスター クオリティ アシュアランス 
リミテッド(LRQA)」の日本支店(横浜市)。18世紀に船級協会として
創立され、品質管理に関する認証機関の草分け的存在である
ロイドレジスターグループの子会社だ。国内の審査件数も多い。

 朝日新聞が入手した内部資料によると、航空・宇宙関連企業3社から
依頼を受け、品質管理の仕組みを定める国際規格「ISO9001」に、
航空宇宙産業で必要な項目を追加した規格「JISQ9100」に関する
審査を昨年実施。複数の韓国人審査員が審査を担当したが、経歴が不十分で
無資格だったり、所定の訓練を受けていなかったりする人物が含まれていた。
審査員がまとめた報告書が適正かどうかをチェックする工程を省略した
不十分な審査も複数見つかった。

https://www.asahi.com/articles/ASL7Q54RQL7QULFA007.html

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