群馬県内ひきこもり974人 7割が男性 目立つ中高年

群馬県がまとめた「ひきこもり」に関する初の実態調査によると、ひきこもり状態とみられる15〜64歳の人は
974人に上ることが分かった。県は今後の支援策を検討する上で、こうしたデータを基礎資料として役立てていく。

ひきこもりは6カ月以上、学校や仕事に就かず家庭にとどまる状態を指す。県は昨年、国の通知を受けて
全県の民生委員・児童委員3810人にアンケート調査を実施。回収率は91・2%だった。

それによると、ひきこもり該当者は男性が全体の7割以上を占める697人、女性が230人、未回答は46人。
年代別では40代が30・1%、50代が22・1%。両者だけで半分以上を占め、中高年が多い実態が浮き彫りになった。

ひきこもりの期間は15年以上が21・1%、10年以上15年未満は11・1%などとなり、長期化が懸念される。
ひきこもり状態になったきっかけとしては、「性格・特性・疾病」「家庭環境」「不登校」が多かった。

ただ、期間やきっかけについては「不明」とする回答割合が最多で、県は現状を把握し切れていないとみている。

行政に求められる支援策としては、相談窓口設置や自立に向けた社会復帰訓練などができる場の充実を挙げる声が目立った。
https://news.yahoo.co.jp/articles/c2849ae0528dac47d7b804fde399621ea896ad99