第36SS武装擲弾兵師団(だい36SSぶそうてきだんへいしだん、独:36.Waffen-Grenadier-Division der SS)は、武装親衛隊の計38個編制された師団の1つ。別に師団長オスカール・ディルレヴァンガーに因み、「ディルレヴァンガー」なる部隊名で呼称されることもあるが、こちらは師団に昇格する前の部隊名にディルレヴァンガーの個人名が冠されていたことによる俗称であり、師団への昇格後の名称には「ディルレヴァンガー」の名はない。

この部隊の発端は、戦争初期に形成された懲罰部隊が元となった部隊であり、そこで服役していた兵士や強制収容所からの捕虜から構成されていた。そのため、ドイツ軍の中では非常に評判が悪かった部隊の1つであり、各種の戦争犯罪(虐殺、略奪等)に関与している。兵士の消耗が激しくなった戦争末期(1944年以降)には、正規兵の比率も増大しているが、戦争中を通じて対パルチザン任務に参加しており、その戦果より戦争犯罪で有名である。

名称は師団であるものの、部隊規模としては旅団程度であった。師団章は、交差させた柄付き手榴弾である。

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