この状況で、
なぜ特定の国家を非難する内容と読める決議が好ましくないか。

大きく分けて2つの対立する勢力の、
どちらかに加勢する立場を日本が取れば、
ロシアと対立するもう一つの側とみなされる。

対立する勢力、その双方に中立の立場から
自制を求めたり交渉役を担うことができなくなってしまう。

そうなれば、
世界はロシアと交渉する重要なチャンネル、カードを、一つ失う。

今、重要なことは、
起きている事象に対してジャッジすることではない。
一刻も早く一度、緊張状態を解こう、対話をしていこう、
という外交を後押しする役割を日本が担うことではないだろうか。

当初、そのような考えをもとに、
決議に反対ではなく、決議文の削除、修正を求め提案した。

決議文において、私たちが削除、修正を求めた部分は以下3点である。