100均で購入したType-Cケーブル、「あのICチップ」がほぼ非搭載だった

最近の100円均一ショップ(100均ショップ)はタイプCケーブルを販売している(図1)。
量販店なら1000円以上するような品物が100円で手に入るのはうれしいが、「安かろう悪かろう」が心配。100均ケーブルを検証してみた。

安いのはうれしいけど品質が心配

図1 ダイソーやキャンドゥ、セリアなどの100均ショップでは多数のUSBケーブルを販売している。量販店や専門店ではUSBケーブルは1000円程度はするので100円ほどの価格は魅力。実際に買っても問題ないのだろうか

注目したのは給電能力。最大3Aをうたう100均ケーブルで電流を計測すると約2Aだった。2AならタイプAのスペック(最大1.5A)を上回っているので及第点だ。
スマホなどの充電用途なら、100均のタイプCケーブルは十分にメリットがあると感じた。

充電なら十分にメリット USB PDとしても使えた
パソコンのPD対応タイプC端子と、PD対応モバイルバッテリーの接続にも使ってみた。すると電流は約2A、電圧は約20Vで、きちんとUSB PDとして動作したのには驚いた(図2)。
ちなみにケーブルのパッケージではPD対応をうたっていない。PD対応をうたう60W超のケーブルには安全上、後述する「eMarker(イーマーカー)」というICチップが必要になる。

https://xtech.nikkei.com/atcl/nxt/column/18/01922/011900009/