神戸・三宮の三宮センター街が、スケートボードの乗り入れに頭を悩ませている。今年1月、深夜に若者とみられる複数人のボーダーが店舗のシャッターを破損。店側が兵庫県警生田署に被害届を提出した。現場となった1丁目商店街の振興組合は、スケボーの乗り入れを終日禁止し、看板などで周知する方針を決めた。

 被害を受けたのは、三宮センター街の東側、フラワーロードから生田筋にわたる1丁目商店街の服飾雑貨店。1月4日に開店準備のため従業員が出勤すると、金属製シャッターがぼこぼこにへこみ、巻き取れなくなっていた。半円を描いたような擦り傷もひどく、修理に20万円ほどかかるという。

 振興組合が防犯カメラの映像を確認すると、前日の午後11時ごろ、店の前に若者とみられる6人ほどがスケボーを手に集まっている様子が写っていた。うち何人かが1人ずつ順番に、勢いをつけて店側へ滑っていき、ボードごとジャンプ。シャッターを壁代わりに車輪をぶつけてターン、着地する動作を繰り返していた。

 組合によると、三宮センター街の路面は1、2カ月ごとにワックスをかけているため、路面が滑らかな上、1〜3丁目商店街のうち1丁目の道幅が最も広く、スケボーを滑りに来る若者が以前からいた。

 マナー違反も10年以上前から散見されたというが、「店の営業に実害が出るレベルは初めてで、到底看過できない」と、今回は生田署に相談。同署が器物損壊容疑で捜査している。

 組合は1月の定例理事会で、スケボーの乗り入れを終日禁止する方針を決めた。商店街の出入り口などに看板を立てて周知するとともに、乗り入れを見つけた場合は積極的に声を掛けてやめさせていくという。

 組合は「一部の不届き者のやったことだとは分かっているが、悪質な犯罪行為には毅然と対応していく必要がある」と理解を求めている。

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