https://www3.nhk.or.jp/lnews/oita/20220221/5070012019.html

不発弾処理は無事終了 米軍の250キロ爆弾と確認 宇佐市

1月、の工事現場で見つかった不発弾の処理作業が21日午前、周辺の住民およそ260人に避難を呼びかけて行われ、作業は無事に終了しました。

1月27日、宇佐市江須賀の住宅街で戦時中にアメリカ軍が投下したとみられる不発弾が見つかりました。

21日は不発弾の処理作業を行うため、午前9時ごろから現場の半径およそ400メートルの範囲が立ち入り制限区域に指定され、宇佐市は周辺の住民およそ260人に避難を呼びかけました。

柳ヶ浦小学校の体育館には20人が避難し、新型コロナウイルス対策のため段ボールの仕切りの中で家族連れなどが過ごしていました。

1歳の子どもを連れて避難した20代の夫婦は「不発弾と聞いて驚きましたが、コロナ対策がされていて防寒具もあり、過ごしやすいです。無事に処理が終わればいいです」と話していました。

不発弾の処理は、起爆装置にあたる信管を取り除く方法で、陸上自衛隊の不発弾処理隊が午前10時前から作業を始めました。

作業はおよそ40分で完了し、安全確認をしてから宇佐市長が安全宣言を出して、立ち入り制限は解除されました。

取り外された信管は陸上自衛隊の施設に運ばれ、処理されるということです。

避難をしていた男性は「無事にはやばやと作業が終わってほっとしました。家に帰ってゆっくり過ごします」と話していました。

宇佐市によりますと、21日処理された不発弾は長さ119センチ、直径36センチで、自衛隊の不発弾処理隊によってアメリカ軍の250キロ爆弾だと確認されたということです。

宇佐市は太平洋戦争中、旧日本海軍の航空隊の基地があったことからアメリカ軍による空襲にたびたび見舞われています。

アメリカ軍の資料によりますと、昭和20年の4月21日にはB29爆撃機およそ30機が、宇佐市上空から250キロ爆弾およそ600発を投下しました。

宇佐市の是永修治市長は不発弾の処理後に開かれた記者会見で「戦後77年がたったが、今回改めて我が町も戦場であったという記憶をまざまざと見せつけられた思いだ。今後も不発弾が発見される可能性があるが、安全に対応できるよう準備していきたい」と述べました。