https://www3.nhk.or.jp/news/html/20220224/k10013498361000.html
鹿児島県霧島市の鹿児島神宮に奉納され戦前は国宝に指定されていた「刀 無銘則重」は戦後GHQに接収され、その後、所在不明となっていました。

オーストラリアの愛刀家、イアン・ブルックスさんはこの刀と4年前にインターネットのオークションで購入した刀の特徴が一致していることに気付き調査を始めました。
その結果、刃の長さや鐔に彫られた銘が一致したほか、さやに巻きつけられていたとみられるラベルに判読不明な2文字に続いて「・・島神宮」という文字があることがわかりました。

さらに鹿児島神宮と連絡をとったところこのラベルに記載された「三二」と「八一」という数字が神宮側に残されている記録と一致したということです。

ブルックスさんはNHKの取材に対し「自身の死後には確実にこの刀を鹿児島神宮に戻したい」と話しています。

文化庁はこの刀の存在を把握していて、今後の対応を検討しているということです。

「則重」は鎌倉時代の刀工で、鹿児島神宮には200年余り前に当時の薩摩藩主島津斉興が奉納しました。

鹿児島神宮の井上容一さんは「戻ってくることはないと思っていたので驚きました。長く受け継いでいけたらとても喜ばしい」と話しています。
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