立民、公示前勢力下回ることが確実に 辻元氏、平野氏らが落選、波乱相次ぐ 衆院選
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立憲民主党は野党第1党の座は維持したものの、公示前の110議席を確保できず伸び悩んだ。小選挙区で共産党や国民民主党などと野党候補を一本化。枝野幸男代表は31日のテレビ番組で「多くの選挙区で与党候補と接戦に持ち込めた」と振り返った。ただ目標に掲げた政権交代は果たせず、党重鎮の小沢一郎、中村喜四郎両氏が選挙区で敗北、辻元清美副代表、平野博文選対委員長が落選するなど波乱が相次いだ。
 立民は選挙戦で政権与党への批判票の受け皿を目指して衆院定数の過半数(233議席)を上回る240人を擁立した。
 枝野氏はテレビ番組で、自民党の議席減を踏まえ「野党の意見を聞き、丁寧な国会運営を強く求めたい」と注文も付けた。岸田文雄首相が自民党総裁選で主張していた金融所得課税強化を先送りしたとして、国会論戦でただす考えを示した。
 選挙戦で枝野氏は、安倍晋三元首相の経済政策「アベノミクス」について、大企業や富裕層など一握りの人だけを豊かにしたため、格差が拡大したと主張。所得の再分配を優先させるべきだと呼び掛けた。(共同)