コロナ禍で1年以上の長期失業者18万人増 足元では改善の兆しも
山本恭介、橋本拓樹2021年11月9日

仕事を探しているのに1年以上見つからない長期失業者が7〜9月期は
66万人いて、前年同期より18万人増えたことが総務省の調査でわかった。
コロナ禍の影響とみられる。10月は緊急事態宣言が解除され、事業活動を
再開する動きが強まっているが、雇用の改善が伴うかに注目が集まる。

 総務省が9日発表した7〜9月期の労働力調査によると、働く意欲があるのに
仕事に就けない完全失業者のうち、その状態が1年以上にわたる
長期失業者は66万人。4〜6月期の72万人よりは減った。ただ
例年4〜6月期は3月期末の雇い止めなどで失業が増えやすい要因がある。
同省は、コロナ禍で失業が長引く傾向は続いているとみている。

 7〜9月期の長期失業者が完全失業者全体に占める割合は34・6%で、
コロナ下では最も高くなった。

https://www.asahi.com/articles/ASPC966YKPC9ULFA00F.html