“まさかのCGなし”異色の作品も セガサターンの時代を先取りしすぎた傑作5選
https://news.yahoo.co.jp/byline/shigiharamorihiro/20220225-00283200


1994年11月22日にセガ・エンタープライゼス(以下、セガ)が発売し、「次世代型ゲーム機」として華々しく登場したセガサターン。「CESAゲーム白書」によると、国内累計で926万台を出荷した。

後から登場したプレイステーションとの市場シェア争いに敗れたこともあり(※プレイステーションは国内累計で1億240万台)、今では本機はもっぱら「負け組ハード」として語られる感があるが、数々の傑作ソフトが誕生したハードだったことは間違いない。

以下、本稿ではセガサターン、ひいてはゲーム史上に残る珠玉の5タイトルを、筆者の独断と偏見で振り返ってみたい。

1:バーチャファイター2(セガ/1995年)
1994年に登場した、アーケード用対戦格闘ゲームを移植した作品。「ポリゴン」と呼ばれる3DCG技術を使用して描かれたキャラクターが、まるで本物の人間のように動くリアルさと、プレイヤー同士による対戦プレイの面白さとが相まって、全国各地のゲームセンターで大人気を博した。

1993年に業界初のポリゴンを使用した対戦格闘ゲームとして登場し、セガサターンのローンチタイトルとして移植された元祖「バーチャファイター」も十分にインパクトがある作品だったが、「2」はその衝撃をも上回り見る者の度肝を抜いた。

かつて、アーケードゲームには業界最先端の技術が使われており、家庭用に移植された際はその内容を100パーセント再現することはほぼ不可能であった。だからこそ、本作が自宅で遊べて、なおかつ元祖アーケード版とほとんど遜色のない移植が実現したことは、当時のプレイヤーにとっては夢のような出来事であり、新時代の到来を身をもって体験できる一大イベントでもあったのだ。

「CESAゲーム白書」に掲載された、歴代の家庭用ゲーム機を対象にしたミリオンセラータイトル一覧によると、本作は130万本を売り上げた。ほかにセガサターン用ソフトの記載がないことから、唯一のミリオン達成という意味でも歴史に残る1本だ。

2:Habitat(ハビタット)2(セガ/1996年)
3:J.LEAGUE プロサッカークラブをつくろう!(セガ/1996年)
4:リアルサウンド 〜風のリグレット〜(ワープ/1997年)
5:GAME BASIC for SEGASATURN(アスキー/1998年)



横スクロールのスーパーマリオブラザーズ
今に至るまでその後の3Dゲームの方向性全てを決定づけたバーチャファイター

この2作品しか存在しないというのが私の考え