キエフに潜伏するロシア工作員、破壊工作など攻撃準備か…高層住宅の屋上に「投光器」
2022/02/26 10:51
【ワルシャワ=上地洋実】ロシア軍がウクライナの首都キエフに迫る中、ロシアが工作員を市内に潜伏させている。侵攻に向けた破壊工作など攻撃準備を行っているとみられ、ウクライナ治安当局は市民に注意を呼び掛けている。
ウクライナ国防省と内務省は25日、軍や領土防衛隊に扮したロシアの潜伏工作員を拘束したと、相次いで発表した。国防省などによると、工作員はウクライナ軍や治安当局の制服を着たり、一般市民と同じ格好をしたりして偽装し、キエフに侵入しているという。
キエフ市内では、高層住宅の屋上に標的を知らせるための投光器が設置されているのが発見され、市当局が屋上などを点検するように注意喚起している。ウクライナ軍の所在を知らせるために検問所に発信器が置かれていた事例もあった。
ウクライナ治安当局は、衣類に赤い印があるなど、不審な人物を見付けた場合は直ちに通報するように市民に求めている。