https://www3.nhk.or.jp/news/html/20220225/k10013500841000.html
ロシア軍事侵攻 閣僚や与野党政治家の発言は
ロシアによるウクライナへの軍事侵攻が始まって1日がたちました。
閣僚や与野党の反応をまとめました。
林外相「ロシアは侵攻やめて国際社会との関係正常化を」
林外務大臣は衆議院外務委員会で、軍事侵攻を行ったロシアとの関係について、「日本は、北方領土問題を解決して、平和条約を締結するという方針のもと、両国間の諸合意を踏まえてしっかりと取り組んできている。ロシアが国際社会の非難を真摯（しんし）に受け止め、侵攻をやめて、問題の外交的解決に向かい、わが国を含む国際社会との関係を正常なものに戻す日が早急に来ることを望んでいる」と述べました。
金子農相「さらなる対応策の必要性を検討」
ウクライナ情勢の緊迫化に伴う日本への食料の供給や国内の農林水産業への影響について、金子農林水産大臣は25日の閣議のあとの記者会見で、「現時点では直接的な影響は確認されていない。一方、原油価格や穀物の価格は上昇する動きを見せており、間接的にわが国の農林水産業が影響を受ける可能性がある。原油価格の高騰対策としては、影響を緩和するために補填（ほてん）金を交付する制度を着実に実施している。引き続き、事業者に対する影響と対策の効果を確認しつつ、さらなる対応策の必要性について検討していく」と述べました。
岸防衛相 「最も強いことばで非難する」
岸防衛大臣は記者団に対し、「ロシア軍は、大規模な兵力やさまざまな手段により、複数正面から同時多発的に攻撃を行うとともに、軍事手段と非軍事手段を組み合わせたいわゆる『ハイブリッド戦』の手法をとっているとみられる」と述べ、引き続き、情報の収集や分析に万全を期す考えを示しました。
そのうえで、「力による一方的な現状変更は断じて認められない。ヨーロッパにとどまらず、アジアを含む国際社会の秩序の根幹を揺るがす極めて深刻な事態で、わが国は最も強いことばで非難する」と述べ、ロシアに対し、即時に攻撃を停止し、部隊をロシア国内に撤収するよう強く求めました。
また岸大臣は、ウクライナに在留する日本人の安全確保に関連し、「いま即座に先遣隊を派遣するということではないが、他省庁と緊密に連携しながらしっかり対応していく」と述べました。
西銘沖縄北方相「北方領土問題への対策 厳しい状況に」
西銘沖縄北方担当大臣は記者団に対し、「力による現状の変更という意味で、これからの国際社会に大変大きな影響を与えるだろう。北方領土問題への対策についても、外務省の後押しをしていかないといけない立場だが、これも厳しい状況になってきていると受け止めている。いずれにしても所管の分野はしっかり対応していく」と述べました。
若宮消費者相「物価上昇などしっかり注視」
